何かを成し遂げたい、もしくは中々続かなくて悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
そんな悩みを解決できる方法があります。
それはイフゼンプランニングという手法。
イフゼンプランニングは「Aする時にBをする」といったように、日々の習慣に加えることを目指すもので意識してやるのとやらないのでは大きく異なります。
・3日坊主で終わってしまう人
・ノウハウコレクター
・人生を変えたいと思っている人
といった人には特に効果的な内容になります。
ここでお話をする習慣を取り入れて、日々の生活にいかしていただけますと幸いです。
Contents
イフゼン(if-then)プランニングとは何か?
イフゼンプランニングとは?
イフゼンプランニングとは、コロンビア大学ビジネススクール副所長で社会心理学者のハイディ・グラント教授が提唱した習慣化のためのテクニックです。
習慣化のためのテクニックといってもやり方は実に簡単で
「もし(if=イフ)、Xをしたら、その時に(then=ゼン)Yをする」
というルールに則って計画を立てる手法のことです。
例えばイフゼンプランニングとは「歯を磨いたら、その時に体重を測る」といったように何かに追加して行う方法。別の言い方で説明すると以下の通りで
もし(if=イフ)・・・●●であれば
その時に(then=ゼン)・・・●●をする
「もしこんな状況ならこんな企画をしてみてはどうだろうか?」といったような事を
行動パターンまで落とし込んだものになります。
パターン化するというのは、企業とか個人だけでなく様々な団体でも使えますよね。
・利益が20%を切ったら撤退しよう。
・お客様のアンケートを回収してより良い店舗にしよう。(そのためにアンケートをしっかり書いてくれた人には割引券を配ろう。)
・人が集まったら同好会でなく、ちゃんとしたクラブを作ろう。
といったように団体でも使い道はありますので、日頃から使っている考え方だと思います。
こういったやり方を言語化したものがイフゼンプランニングであり、今回オススメしたい
テーマの内容になります。
イフゼンプランニングの研究結果
ここでは2つの事例を紹介します。
ある調査によると、イフゼンプラン二ングは成功の可能性を2〜3倍も高めてくれると言われています。
ハイディ・グラント教授が著書『やりぬく人の9つの習慣』で紹介している実験によりますと「月、水、金曜日になったら、仕事の前に1時間ジムで汗を流す」と目標を立てた人たちは、91%の確率で運動の習慣化に成功したと報告されています。
「週3回ジムに行く」というような普通に目標設定をしてもらった人たちは、31%しか運動を習慣化できなかったと報告されています。
他にも、被験者として「乳がん手術の1ヵ月後検診に行かなければならない患者」の実験結果があります。
グループA → イフゼンルールを使って1か月後検診の受診を促す
グループB → イフゼンルールを使わず1か月後検診の受診を促す
といったことをした結果、イフゼンプランニングを使っていないグループは53%、使ったグループは100%の受診率になったと報告されています。
自分の体のことなのに、半分の人も受診していないと思うととても怖いですよね。
つまりは何か身につけたい習慣があれば、イフゼンプランニングの手法に沿ってパターン化して進めていけばいい結果に繋がりやすいといえます。
イフゼンプランニングのメリットデメリット
イフゼンプランニングのメリット
ここまでの説明でお伝えしたように、イフゼンプランニングは意識しているにせよしていないにせよ普段から使っている考え方です。
そんなイフゼンプランニングをしっかりと意識して実行することは、今後の人生においてかなり有効になります。
というのも人には先天的に身についている能力と、後天的に身につけたという能力なり特技があります。
先天的にできる・身についていることというのは「もう忘れないし感覚として身につけているもので、努力せずに最初から与えられている、もしくは刺激すれば直ぐに光ってくる才能」みたいなものです。
逆に後天的は「いま・ここから」変えられるもので、一般的には何か努力なり何かを投資して身につけた自身の努力の結果を指します。
そしてその先天的(天才)と後天的(努力)の間には「第二の天性」と言われる習慣がいます。
先天的に見についているレベルまでは中々辿り着けませんが、努力の先のステージにいる習慣が先天的に持っている人の近くまでは連れていってくれます。
※先天的に才能があっても、刃を研ぐことをしなければ勝ちようがありません。
先天的に身についているということは、天才的とか化け物とかそういった才能開花している人の領域のことを指します。
そんな領域にいけるのはごく一部ですが、その近くまで習慣が連れていってくれればこんなに嬉しいことはありません。
人間の行動の4〜5割は習慣が支配していると言われています。
そう考えると、第二の天性(習慣)は、とても無視できるものではありませんよね。
習慣にしてしまえば努力しているなんて思わずに、それが次第に普通の生活に馴染んできます。
それこそがイフゼンプランニングを通して得られる習慣化の大きなメリットと言えるでしょう。
イフゼンプランニングのデメリット
本来ならばここで沢山のデメリットをあげたいのですが、取りあげるほどデメリットがありません。
強いていうならば、何かをする時に何かを付け加えるというものですから、元々している習慣がおろそかになってしまう可能性があるということでしょうか。
しかし、習慣化できている行動というのは無意識に自動化できる行動といえます。
歯磨きしている時に左の奥歯、前歯〜なんていちいち頭の中で考えて歯磨きしませんよね?
ということでイフゼンプランニングは何か習慣を身につけたい人にとって、メリットしかないテクニックということになります。
何か身につけたいことがないならば、いちいちイフゼンプランニングなんて考える必要はないですもんね。
イフゼンプランニングの事例と効果的な回し方
イフゼンプランニングの事例集
イフゼンプランニングの概要が分かったところで、例えばどういったものがイフゼンプランニングになるのか考えてみましょう。
・トイレ中は、この後のスケジュールを考える
・お風呂に入る時、必ず九九を読み上げる
・ご飯を食べる時、汁物から
・車を運転する時、音声学習をする
・電車の中で、本を読む
・寝る前には、日記を書く
他に、シュチュエーションは同じでも
・トイレ中に壁に貼り付けた日本地図で地理を覚える
・お風呂に入る時に湯につかりながら握力を鍛える
・ご飯を食べる時はテレビを消して家族で会話しながら食べる
・車を運転する時はまずナビのセットをする
・電車の中では踵をあげて筋力UP
・寝る前にはホットミルクティーを飲んでリラックスしてから布団に入る
といったように、あげればキリがなくアイデア次第でいくらでも組み替えられますので可能性はまさに無限大。
それに人の数だけアイデアは出るので、各個人で考えれば思いもよらないような化学反応が生まれます。
身につけたい習慣なり行動があるならば、普段していることに追加して何かできないか?
試しに2、3個考えてみてください。以外にも2、3個ならば直ぐに思い浮かぶはずですよ。
イフゼンプランニングを効果的に回すには
これまで説明してきた通り、イフゼンプランニングは取っつきにくいものではなく
実に簡単なものなので、誰にでも直ぐに取り入れることができます。
そんなイフゼンプランニングを効果的にまわすためには「事前に決めておく」ということです。
人間は変わりたくない生き物なので突発的な変化を嫌います。なので突然何かやる必要がでてきた時とかはやることにストレスを感じます。
そのため事前に「この習慣の後に●●をしよう」と決めておくことが重要です。
本を読む習慣をつけたいのならば、電車乗ったらスマホでなく本を読む。朝にコーヒーを淹れたら本を読むなどといつもの事とセットですればいいだけです。
そのために大事なのは、本をいつもバックの中に忍ばせておく事で、次の日の準備をしている時に本を一緒に準備しておくのも習慣に組み込む必要があります。
仕事ならば、出社したらまずはデスク周りの清掃から始めるといった簡単なことから、役員に向けた会議資料の作成は頭の冴えている午前にする等。
自分が行なっている全ての行動の中に、新しく身につけたい習慣を付け加えることができないか?まずは考えてみるのがいいでしょう。
まとめ
今回は習慣の一つイフゼンプランニングについて紹介してきました。
簡単ですぐに取り入れられるのに効果は抜群!といったメリットしか見当たらない手法なので何も考えずにまずは取り組んでみてもいいと思います。
イフゼンルールを使いこなし、日々の活動レベルをよりグレードアップして欲しいと思います。