人が起こすのには簡単で理解しやすいシンプルなもので訴えるのが一番効果的です。
論理的で順序立てされていてというのも大事な要素ですが、シンプルにというのがとても重要です。
そのシンプルで、順序立てた説明を限りなく分かりやすいレベルにしているのが今回紹介する「空雨傘」の理論になります。
この「空雨傘」のストーリーに沿って文章を書けば、どんなストーリーでも共感し納得するものが作り出せます。
論理的な説明に悩んでいる人は勿論ですが、コピーライティングのヒントを探している人にとっても学ぶことが多い筈!
是非最後まで見ていってくださいね。
Contents
空雨傘とは
あなたが傘を持って家を出て行く時はどんな時ですか?
家を出る時すでに雨が降ってることもあるかもしれませんが、天気予報で雨予報だからなんて事も当然ありますよね。
その時々の状況によって傘を持つか持たないか決めるという事になるといえます。
普段天気予報を見ない人でも、空の様子を見て雨が降るか判断予想し傘を持っていくか決めると思います。
一見傘を持っていくか持っていかないかだけの単純なことですが、ここまでの過程で様々なことを頭の中で考えています。
空雨傘の理論
空雨傘理論において重要なのは、思考を3段階に分けて考えることで思考を深めるというものになります。
この理論や考え方は非常に多くのことに応用可能で
空雨傘に当てはめて考えることができれば、論理的なストーリーを組み立てることができます。
論理的なとは筋道を立てて考えるといったように、主張の根拠を示すものになりますので「AだからB」というようにスッと頭に入ってきやすいのが特徴になります。
次からは、空雨傘を構成しているフレームワークについて説明していきますね。
空雨傘のフレームワーク
空雨傘の理論って知っていますか?
空:事実
雨:解釈
傘:行動
という3本柱で構成されています。
明らかな雨のケースを除き
空を見て今の状況を判断し、雨が降りそうかどうかの分析や解釈をし、傘を持っていくかどうかの行動を決めるという流れになります。
※一応、折り畳み傘だけ持って行こうなど— Mk(エムケー) (@Mk_tanren) April 29, 2023
空雨傘の理論は3つのフレームワークで構成されています。
人が傘を持って家を出る時には、以下のような流れがあるのではないでしょうか。
空:雲が曇っている(事実)
雨:雨が降りそうだな(解釈)
傘:傘を持っていくべきだ(行動)
という単純なケースですが、行動までの過程がわかりやすく明快に組まれています。
各状況別に、朝の家を出て傘を持っていくかどうかの流れを考えてみましょう。
空の事実について
空雨傘理論での空は「事実」の軸となります。
事実1:家を出て空を見上げたところ、黒い雲がかかっている
事実2:天気予報で降水確率が40%だった
事実3:夏場でゲリラ豪雨などが最近多い
ここまでが事前に知り得る事実となります。
ゲリラ豪雨というのは予想がしづらく事実とは少し属性が異なるものになりますが、最近突然の雨が多いというのは事実になりますよね。
そのためゲリラ豪雨などその時期ならではの事も「最近頻発している事実」として考慮しておく必要があります。
雨の解釈について
空雨傘理論での雨は「解釈」の軸となります。
解釈1:黒い雲がかかっている→雨が降りそうだ
事実2:天気予報で降水確率が40%だった→雨が降る可能性が高い
事実3:夏場でゲリラ豪雨などが最近多い→天気予報は晴れだが突然の雨に備えておく必要がある
といった考え方(解釈)ができます。
「●●だからこうなのではないか?」という予想を元に行動計画を立てることができます。
傘の行動について
空雨傘理論での傘は「行動」の軸となります。
行動1:黒い雲がかかっている→雨が降りそうだ→傘を持って行こう
行動2:天気予報で降水確率が40%だった→雨が降る可能性が高い→折りたたみ傘を持って行こう
行動3:夏場でゲリラ豪雨などが最近多い→天気予報は晴れだが突然の雨に備えておく必要がある→折りたたみ傘を持って行こう
という流れになりますよね?
こういった流れのように、今の空の状況を見たり事前情報から予想を立てるのが事実で、それについて自分がどう思うかが解釈、最後にどうするかの具体的な行動プランを立てる。
というのが、空雨傘の基本的なストーリー展開になります。
空雨傘の理論に従い計画を立てれば分かりやすいし、自然に論理的に考えられるので計画も納得して始めやすいといえます。
空雨傘の例を紹介
ここでは空雨傘の例を紹介したいと思います。
空雨傘理論は様々なことに応用できますので、考え方によっては選択肢はまさに制限がありません。
事実から解釈し、仮説をもって行動していけばアタリにあたる確率も次第に高くなります。
飲食店事業の例
例えば飲食店でお客様がこないという問題点があったとします。勿論現状を打開し何かしらの解決策を見出したいとしています。
①空(事実)
「お客様が来ない」というのは今現在抱えている事実。
②雨(解釈)
仮に値段設定に誤りがあると過程し、決して安いとはいえないけど周りの店舗に比べてボリュームもあるし美味しい料理を提供している。
しかし、近くの繁盛している店を見ているとお客様が求めているのはボリュームではなくて手軽にいける料金設定にあるのでは?
③傘(行動)
こちらも少しボリュームを下げて料金を下げてみよう。
もしくは店近くで割引クーポンを配って、少しでも多くの人に来てもらうことで今の値段の価値を感じてもらおう。
採用関連の例
飲食店のアルバイト募集に人がなかなか集まらない。こんなケースでお悩みの人もいるかもしれませんね。
そんな時に想定される問題はなんなのか?空雨傘理論に沿って考えて見たいと思います。
①空(事実)
アルバイトについてのお問い合わせが全く来ない
②雨(解釈)
近隣の店舗の募集要件を見てもそこまで大差はない。他店舗も同じように人が集まってないのかもしれない。問い合わせが少ないのはアルバイトの募集要件が魅力的でないからかもしれない。
③傘(行動)
まかない無料にしてみよう。週1回3時間から可能と書いてみよう。金土日祝は時給をあげてみよう。スタッフの友達で働きたい子はいないか聞いてみて、採用され3ヶ月続けば何か特典をつけよう。
といったように事実から解釈を経て、仮説を立てた行動をすればかなり目的に近づきそうな気がしませんか?
まとめ
今回の記事では空雨傘についてお話をしてきました。
空:雲が曇っている(事実)
雨:雨が降りそうだな(解釈)
傘:傘を持っていくべきだ(行動)
といった、空雨傘の理論に沿って問題を捉えれば解決策が自然に出て来ます。
まずは、身の回りにある出来ることから空雨傘の理論に沿って考えてみましょう!それこそ本日傘を持って行くかからですね。
最後まで見ていただきありがとうございました。